最終行と最終列もセット出来るようになりました。変数も分かるようになってきたと思います。続いて罫線と実行ボタンについて勉強していきましょう。
行、列が認識出来れば表を定義する事が出来ます。認識した範囲に罫線を引けば定義だけではなく見た目でも分かるように表を作成する事が出来ますね。
続いて実行ボタンも作ってみましょう。ボタンを作る理由としてはVBEを経由せずコードを実行させたい為です。
実際にデータを運用する際VBEを起動して・・・というのは手間がかかります。よく知らない人がデータを操作する際に誤った作業でコードが書き換えられてしまう事もあるかもしれません。
というわけでセルの画面からコードを実行させる必要があります。実行ボタンは非常に簡単に作成する事が出来ます。早速やっていきましょう。
前回は変数の型、なんで変数を宣言するのかを説明しました。
では罫線から。
選択したセルの上、下、右、左、範囲選択して中の十字、実線だったり点線、色を変えたり・・・これ全部出来るんですけどここでの説明は省略。ひとまずコード書いてみましょう。
書き方のコツさえ分かれば後は場所と線の種類を入れ替えるだけですので各自でやってみてください。
ひとまず場所ごとに線を引くコードです。
With Range(”A1:E10”)
.Borders(xlEdgeTop).LineStyle = xlContinuous '上に実線
.Borders(xlEdgeBottom).LineStyle = xlContinuous '下に実線
.Borders(xlEdgeRight).LineStyle = xlContinuous '右に実線
.Borders(xlEdgeLeft).LineStyle = xlContinuous '左に実線
.Borders(xlInsideVertical).LineStyle = xlContinuous '範囲内のセルに垂直実線
.Borders(xlInsideHorizontal).LineStyle = xlContinuous '枠内のセルに平行実線
End With
またオブジェクトやプロパティの話になってしまうし今回は引数もいるのでもうこれは呪文だと思って暗記してください。
Withだけ少し説明します。Bordersの前には本来Rangeオブジェクトが居ます。
でも毎回書くと面倒だし画面も見にくいです。ですからWth 〇〇 とEnd with で挟んで○○を省略しましょうという書き方です。
With 内はドット以降にコードを書くことでWith 〇〇 を前に持ってますという建付けですね。これでコードの量も減りますし見やすくなります。
以上がWithの説明です。
あとはオブジェクト、コレクション、プロパティの話になるのですがひとまず置いといて以下のように書いたら線引けますって最初は覚えてしまってください。1は簡単に表に線を引く方法です。
1、指定範囲の全範囲に線を引きます
Range.Borders.プロパティ = 設定値
2、指定範囲の中からindexで指定の場所に線を引きます
Range.Borders.(index).プロパティ = 設定値
さっきWithでたくさん書いたコードは2です。とにかく格子状に線を引いてしまうには1の書き方でよいと思います。
’セルA1からE10に格子状の実線を引きます
Range("A1:E10").Borders.LineStyle = xlContinuous
これで完了。
ではボタンをセットしましょう。
いろいろ作り方ありますけどこれでOK。
図形のボタンをボタンっぽくデザインしてこれでOK。
あとはボタンにマクロを登録したらそれで終了です。
準備したボタン風の図形を選択し右クリック。マクロの登録を選択。
ボタンに設定したいマクロを選択して右下のOKボタンでセット完了。
これだけ。結構簡単です。こうすることで実行が楽になります。
次はメッセージボックスの説明をしていきます。IF文のスキルが必要になりますので合わせて説明します。最後にループと少しだけExcelのワークシート関数を紹介してこのシリーズは終了の予定です。
ではもう少しお付き合いください。